猪突直進

人間の擬態で楽しいものこと場所へ赴く猪の忘備録。

雑食ないのししはエンタメもいただく。

元気のGは楽しいのG!!!(Gレコ感想文その1)

私は去年の六月くらいから11月のALTAR BOYZに照準合わせて生活していたわけですが、去年あと二つめちゃくちゃ楽しみにしてる作品がありました。

そのうちの一つがGのレコンギスタです。先ごろ最終回を迎えてしまい、春から何を楽しみに生活しようかな…などと呆けてしまう心持ちです。

 

ガンダム Gのレコンギスタ

 

わたし、今でこそ割とミーハーな感じ*1に富野監督が大好きなのですが、ファンになったのはここ10年くらいの間です。なので、Gレコの前の富野監督のテレビアニメとしてのガンダムには、リアルタイムで触れたことが全然ありませんでした。

いつぞやにアニマックスでいきなり逆襲のシャアを見て雷に打たれ、なぜかスパロボαからなんとなくガンダムの歴史をさらい、機動戦士ガンダムの劇場版Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを見て富野監督という人がいるのだなと認識してからこっち、もし次に富野監督がテレビアニメでガンダムを新しく作られることがあったなら、その時にはリアタイ視聴したいなーと思いつつ、見たことないガンダムをさらってみたり新約Zに通ってみたりリーンの翼を見てむずかしい……ってうんうんうなってました。キンゲに至ってはたどり着かなくてGレコの発表があってから見ました。どうも、にわかです。

だから、富野監督が2014年のあのタイミングで新しくテレビでガンダムのアニメをやられるって聞いてもう本当に本当に放送を楽しみにしていたのです!こんな機会は二度とないかもしれない!!このチャンスを逃してなるものか!!!!といった気持ちになるくらい。

 

いままで見たガンダムは、全部放送されて大なり小なり時間が経過しているものでした。だから、なんとなく全然見たことないはずなのに結末知ってたり、あの回って結局何がいいたかったんだろうなーと首をかしげつつ検索すれば誰かが説明してくれていたり、あの勢力のあいつどうなったの死んだの?と検索すれば生死も判明し、すでにカテジナさんとニナはガンダム三大悪女の二強的存在でした。

わかんないことがあっても、長ければ25年とか30年とか35年とかかけてファンや制作サイドが色々なものを提示してくれている作品、それがガンダムです。

知らないことを首をかしげながら調べて、色んな人の意見をよんで、おーなるほど……!って納得する。楽しいですね、そういうのもすごい楽しい。でもそういう楽しみ方から入ってしまうと、どこからともなく作品の解釈みたいな情報も目に入ってしまいます。

だからたぶんいままで見たどのガンダムに対しても、私が抱いているのって、誰かの主観を通してさらにそれを咀嚼して抱いた感想でした。私が作品に対して主観的であれるほどの主体性がなかったともいいます。

それはそれで楽しいんだけど、主体性のない楽しみ方をしてしまったなあという自覚がありました。

だからこそ、リアルタイム視聴できる富野監督のガンダム作品が本当に本当に本当に嬉しかった!!!

正直、私の動体視力では初見じゃなにが起こってるのかわからないだろうという確信があったし、むしろ10回20回通して見ても全然意味わかんないかもしれないし、実際まだ最終回見て号泣したけど全体通して何が起こってたのか把握できません。

でも、私はそれがやりたかったのです。それがやりたくて、視聴環境による時差は多少あったものの、なんとか無事にやれました。めちゃくちゃ満足しています。

放送中、一般の視聴者はだれもがGレコがどこに着地するかを知らなくて、どう転がっていくのかいろんなことを考えてて、未知の結末を自分の目で確かめる。

何度見返しても意味わかんないかもしれないけど、一度放送されてしまえば色んな人が恐らくこの先10年も20年も、実はGレコってこういう話だったんじゃね?って言い続けるのを観測することができる。知らない状態で楽しんだあと、そういう人の視点を借りて楽しめる。

これの体験ができるの、たぶんガンダムって存在を知らない本当にまっさらな時と、あとはリアルタイム放送に遭遇した時くらいだと思うんですよ。特に私は重度のネット中毒でツイ廃なので、たぶんリアルタイム視聴してなくても何かしらの情報が目に入ってしまって作品に対してまっさらではいられない所があるっていうのも大きいですが。

私が、私の目で確かめた富野監督のつくった物語を私だけの言葉で感想として吐き出せるチャンスなんで、今後もう二度とないかもしれなかったのに、結果としてGのレコンギスタによって果たせたわけです。

もうこれに満足せずになにに満足しろというのかみたいなところは正直あります。

でも、そういうところが本当に楽しかった。すごく好きで尊敬している監督によって生み出される、知らない物語を体験することによって、知らない・わからないっていう未知がエンターテイメント体験になったのです。

うまく言葉にできないけど、こんなに幸せなことってないよなって思うわけです。

半年間、体力と精神力をお芝居みるための遠征に注ぎ過ぎてしばらく視聴の期間が空いてしまったりはしていたけれど、Gレコの最終回を無事に迎えられて、本当にうれしいなぁと思っています。

最終回見て、なんかめちゃくちゃ感動して思わず泣いてしまったその泣いちゃう感情の出どころみたいな感想も今のうちに文章にしたいんですが、ひとまず元気のGはGレコ最終回おつかれさまでしたのG!っていう気持ちでブログを書きました。

半年間本当にありがとうございました!!!!!

*1:富野監督So Cuteって言ったりする